2009年08月29日

三方町縄文博物館

今回は、趣向を変えて日本の「住」の原点である縄文式住居を見ることが出来る、三方町縄文博物館に行ってきました。
博物館外観

…縄文人は“けもの”におびえながらつつましく暮らしていた…  縄文人の暮らし神秘的な縄文文化

とおもいきや、縄文の扉を開けてみると・・・
意味ありげなおしゃれにデザインされたエレベーター(縄文土器に施されているデザインです)
これにのって階下に降りると縄文時代の始まりです。


神秘的な音楽のかかっているトンネルを抜けると、そこには展示資料がずらっと並べてありました。
独特な雰囲気を醸しだしてます ずらっと並んだ展示物
この時代の名前の由来でもある縄文土器は、年代によってデザインも違い、時が経つにつれてより複雑でおしゃれになっているように感じました。
丹彩鉢  深鉢     
縄文人は1万4000年以上も前に、世界にさきがけて土器革命をなしとげ、土器づくりを始めたそうです。
その土器は定住生活を可能とさせました。
家をつくり、家族がだんらんする生活を世界にさきがけて始めた縄文人。

当時の食べ物も、季節にあった食材を使い、山や海の恵に感謝していただく食事は、今の私たちから見て贅沢に見えるほどです。縄文人の豊かな食生活(貝鉢:サザエのつぼ焼き・アワビなど
刺身鉢:マグロ・サワラ・ブリの物切り・ワカメなど
アオサ汁:ワカメ、ハマグリなど
焼き魚皿:マダイの塩焼き・ウナギのぶつ切り・トラフグの塩焼きなど)

 縄文人の豊かな食生活(縄文粥:リョウトウ・クリ・アサリ・シメジ・季節のキノコ・カモの骨付き肉など
木の実皿:ドングリから石皿と磨き石によって採集されたでんぷんをこねた団子状のもの・縄文クッキー・ヒシを茹でたもの
魚醤:現在の醤油
山ぶどう酒:器はひょうたん(栽培植物))


夏には豊富な海の幸、そして冬にはワイン片手にカモ料理。そんな暮らしぶりが遺跡からみてとれます。

四季を楽しみ、安住を好む一家だんらんには、縄文の土と炎のこころが生きていました。

食生活以外にも、機を織ったり、石を加工する技術も持っていましたし、漆器なども作っていたようです。

豊かな自然の恩恵をうけて、日々創意工夫を重ねて暮らしていた縄文人。縄文遺跡からはさまざまな生活道具類が出土していますが、無いものがあります。それは人と人とが戦うための道具。
縄文の人たちは争うことなく皆で助け合い知恵を出し合って一万年以上もの間平和に暮らしていたそうです。

そしてそんな平和な暮らしを崩壊させたのは自然災害などではなく大陸からやってきた“人を殺せる道具”を持った人間だったのです。
平和な暮らしをしていた縄文人は戦うことなく次々と死んでゆき、縄文時代は終わりました。
  
竪穴式住居 竪穴式住居の内部
今私たちは、ボタン一つでお湯が沸き、スイッチを入れれば勝手に洗濯をしてくれる。お店に行けばあらゆる食材が並び、調理済のものまで置いてあってあとは食べるだけ。そんな便利な時代に生きています。

しかし、そういった便利なことが必ずしも豊かな暮らしにはつながっていかないようにも思えます。
“本当に豊かな暮らしとは何か”私たちコーディネーターが考えるべき原点がここにはあるように感じました。

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取材:山田加奈子・木田桂以子


※ご紹介しきれなかった内容や展示品がまだまだあります。ぜひ一度足を運んでみてください。
(開館時間)午前9時〜午後4時
(休館日)毎週水曜日
(入場料)・中学生以上200円
      ・小学生100円
      ・小学生未満無料、団体10名以上は1割引
posted by 管理人 at 16:24| 建築物